東京インキが荒川塗料工業の全株式を取得し、子会社化することを決定した。両社の製品は競合しないため、インキ事業の拡大につながると判断された。荒川塗料工業は、塗料・水性光沢インキで長年の実績とブランド力を持ち、今後伸びが期待される建材用コート剤なども展開している。取得価額は非公表で、取得予定日は2021年1月29日となっている。
M&Aアドバイザーのコメント:東京インキの今回のM&Aは、事業領域が競合しないことで相乗効果が期待できる戦略的な買収である。荒川塗料工業のブランド力や製品ラインナップを活かし、東京インキの事業拡大につなげることができると考えられる。また、今後も業界再編が進む中で、M&Aアドバイザーとしては、企業の強みや課題を見極め、最適な買収先を提案することが求められる。
株式会社M&A Do 代表取締役
M&Aシニアエキスパート・相続診断士
東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後独立。これまで製造業・工事業を中心に友好的なM&Aを支援。また父親が精密板金加工業、祖父が蕎麦屋、叔父が歯科クリニックを経営し、現在は父親の精密板金加工業にも社外取締役として従事。